"ジオパーク"山陰の夏は食と宿に新魅力 鳥取・城崎
世界ジオパーク認定を目指して取り組みが本格化している山陰海岸。特徴的な自然資源は地質学的にも価値が高く、風光明媚な景観は旅行者にとっても大きな魅力となっている。今回はその山陰海岸ジオパークエリアの旅に魅力を加える、今夏の話題を紹介しよう。
「あごが落ちるほどおいしい」夏の味覚をアレンジ 鳥取・砂丘会館
まずは鳥取市で食。トビウオは夏までが旬で、今もっとも脂が乗る季節を迎えている。刺身や卵の煮付けなど様々な調理法で味わう夏の味覚として親しまれている。
さて、トビウオは別名「アゴ」と呼ばれ、山陰や九州ではこの名が一般的。理由は諸説あるが、「あごが落ちるほどおいしいから」だとか。
鳥取砂丘近くのドライブイン「砂丘会館」では、トビウオを使ったメニューを考案。「アゴカツカレー」は、カラッと揚げたトビウオのカツとカレーがマッチした逸品だ。サラダ付きで850円。鳥取版B級グルメとして生み出された「アゴカツバーガー」もあり、こちらはポテトとドリンクがついて500円。
そのほか、トビウオの活き造りが付く飛魚会席(1890円)もあり、この夏はトビウオ一色。山陰の郷土の味を食べ尽くそう。
円山川眺め露天風呂で癒し体感 城崎温泉・川口屋城崎リバーサイドホテル
ジオパーク、トビウオを堪能した後、宿泊は兵庫・城崎温泉はどうだろう。外湯めぐりや柳並木の温泉街散策など城崎の風情は、山陰の旅をより充実させる。
温泉街の中心を流れる大谿川沿いに位置する川口屋城崎リバーサイドホテルは8月1日、最上階の6階に貸切露天風呂をオープンさせた。2―5人利用の「星のおさんぽ」は期間限定でフラワーバスに、2―3人利用の「夢のかよひ路」はミルクのマイクロバス。いずれも洗い場と休憩処を備え、東に横たわる円山川が一望できる。
料金は40分3150円。利用時間は、「星のおさんぽ」は昼が14時30分から、夜が20時―23時50分、「夢のかよひ路」は昼が14時50分から、夜が20時40分―23時30分。
雄大な自然を眺めながら露天風呂に浸かり、ジオパーク散策の疲れを癒したい。