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うまさぎっしり、秋冬が旬 新潟・佐渡

09/11/10

佐渡の秋冬は、日本海の新鮮な魚介類をはじめ食の逸品が目白押し。独特の歴史と文化、豊かな自然とあわせて佐渡をまるごと体感するにはベストシーズンと言えそう。さあ、旬の魅力を求めて、うまさぎっしり佐渡へ―。

食を求めて佐渡を旅する

佐渡の秋冬は寒ブリや南蛮エビ、アオリイカをはじめ海で旨味を蓄えた様々な地魚が目の前に並ぶ、まさに旬のシーズン。佐渡の旬をまるごと味わおう。

小木地区の民宿では、佐渡で水揚げされた魚介を大皿に盛った「座囲盛(ざこもり)」を楽しみたい。地魚を刺身、煮魚、焼き魚、揚げ物と多彩な調理法で提供。これを豪快に盛り付けた姿は見た目にも食欲をそそる。地元の人だけが美味しさを知る魚が並ぶこともあるそうで、佐渡を味わうにはもってこいだ。

この寒い季節は佐渡の海の幸を豪快に。定番の鍋は佐渡の沖汁、カニ鍋、カキ鍋と豪華なラインナップだ。カキは加茂湖で養殖が盛んに行われている。大ぶりのカキは栄養分豊富で濃厚な旨味が溢れる。鍋のほか殻焼きでも堪能したい。佐渡の寒ブリは新潟が誇る食のブランド。刺身や鍋で味わう定番の逸品だ。

田畑の幸は大崎地区の「大崎そば」。同地区ならではの石臼で挽いたそば粉だけで打った大崎そばは、煮しめや山菜など郷土料理とともに味わうのもいい。そのほか、大きさと甘さが特徴の「おけさ柿」や佐渡沖のイカの一夜干しなど食の土産物も充実。佐渡の"食旅"は自宅に帰ってからも続く。

歴史文化、自然も佐渡の魅力

佐渡の歴史は武家、町人、貴族による独特の文化に彩られてきた。史跡、郷土芸能に歴史の名残りが色濃く見られ、今もその風土が息づく。

江戸時代から約400年稼働した佐渡金山。鉱山町・相川地区は天領として栄え、金山関連の史跡が多く残る。採掘跡や浮遊選鉱場跡といった産業観光資源や、奉行所をはじめ往時の情緒を感じるまちを訪ね歩きたい。

能は佐渡を代表する郷土芸能の1つ。古くから伝わる能舞台が点在し、今も地域の人々の生活に溶け込んでいる。大膳神社や椎崎諏訪神社の能舞台での能公演、能や狂言を能舞台で体験する企画もある。

また、周囲に日本海、島の南北に山地と自然豊かな佐渡は、季節ごとに違った顔を見せる山々、豪壮な海岸風景など変化に富んだ魅力に溢れている。

島北部の大佐渡山脈は高山植物が自生し登山客で賑わう。山脈尾根沿いの大佐渡スカイラインは木々と深青の日本海のコントラストが美しい。

尖閣湾は断崖と岩礁による峡湾美が楽しめる。遊覧船も運航されており、海中を泳ぐ魚たちを眺めるグラスボートも。トキとの共生する佐渡の自然は魅力十分だ。

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