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特色際立つ2市村 村上市と関川村、県北観光の目的地に

夕陽と紅葉の赤に染まる秋 冬は鮭の村上、雪の関川

新潟県最北部の村上市と関川村。日本海に面した海浜温泉リゾート、瀬波温泉を擁し、中心街では城下町の面影を残す家並みめぐりが楽しい村上市。村の中心に国指定重要文化材「渡邉邸」がどっしりと構え、清流、荒川沿いに点在する小さな5つの温泉地が「えちごせきかわ温泉郷」を形成する関川村。

互いの中心部まで車で30分ほどの距離に隣接する2つの市村だが、同エリアとは思えないほどに互いの特色は際立つ。

秋の深まりとともに美しさを増すのは、瀬波温泉から望む日本海に沈む夕陽の赤。同じ赤でも、関川村では荒川沿いを紅葉の赤が彩る。村上市の三面川には鮭が勢いよく遡上し、鮎の産地として知られる荒川では例年9月上旬にアユまつりが開催される。

稲の収穫が終わり旅館では、ご当地の岩船産コシヒカリの新米が炊かれ、しばらく待てば、今度は初冬の献立に、その年の新酒が加わる。酒米の有数な生産地である関川村に、残念ながら造り酒屋はない。その代わり、村上市には日本酒好きには有名な〆張鶴(しめはりつる)で知られる宮尾酒造や、酒蔵見学にも応じる太洋盛の大洋酒造がある。

やがて冬へ。厳冬期にもほとんど積雪のない村上市の沿岸部に対し、村内にスキー場を有し、積雪量の減った早春になってからスノーシューが楽しめるという関川村。

村上市の祭は三大祭。「おしゃぎり」と呼ばれる山車が曳き回される村上大祭(7月)、瀬波大祭(9月)、岩船大祭(10月)。村上大祭は新潟三大祭りにも数えられる。おしゃぎりは「おしゃぎり会館」に展示されている。関川村で毎年8月に開催されるのが「えちごせきかわ大したもん蛇まつり」。全長80メートルを超える大蛇はギネスにも認定されている。

わざわざ県北まで足を延ばしたからには両市村を訪ねないと損をする。

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