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伊勢鳥羽志摩を世界へ発信 旅行者を全力でおもてなし

「ISESHIMA」の存在感 市民挙げてこれからも

5月の「伊勢志摩サミット」は伊勢・鳥羽・志摩観光にとって今年最大級のトピックだった。日本国中だけでなく世界から「ISESHIMA」に注目が集まり、鳥羽市では市民を挙げて来客へのおもてなしに注力。地元が展開した全力の取り組みの背景には開催地としての責任感だけでなく、この好機を次世代へ生かそうという強い思いがあった。

伊勢鳥羽志摩

伊勢志摩サミットのポスターに
使われた景観

サミットでは同市国崎で海女が参加して御潜神事を開催。アワビの漁獲と約5千個の稚貝の放流を行った。約30の国内外メディアに取材され、歓迎晩さん会も通して鳥羽の文化を世界に伝えた。

御潜神事

御潜神事では海女が活躍

また、鳥羽市内外から観光ボランティアが参加し、観光案内を展開するなど市民を挙げて来客を歓迎。市民にも観光振興への機運の高まりをもたらしたほか、カナダのトルドー首相夫妻はプライベートで鳥羽を満喫したかったと話すなどゲストから高評価を得た。

成果を得てサミットは閉幕したが、鳥羽市観光協会・鳥羽市温泉振興会では、これを終わりだとは捉えていない。サミットを含めた今年を新たなスタート「観光元年」として世界を視野に魅力を増強、発信していこうと思いを新たにしている。これまで「祝い旅」をはじめ様々な振興策を展開してきたが、今後も挑戦を続ける考えだ。

一方で、サミット開催の影響で今年に入ってから「宿が取れない」「交通規制がきつい」といった風評が流れ、宿泊客が減少したのも事実。鳥羽市温泉振興会では「ご迷惑をおかけした観光客、旅行会社のみなさんへおわびの心を持って万全の態勢でお迎えするので、ぜひ来てほしい」と思いを込める。夏恒例の花火などイベントや、るるぶトラベルとのコラボでクーポン付のサミット記念プランを発売、当初より期限を延長して7月末まで利用可能にするなど、おもてなしを展開する。

今年は伊勢志摩国立公園指定70周年、来年春は全国菓子博覧会も開催。伊勢鳥羽志摩観光の勢いは今後も加速する。

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