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見ればわかる「世界の隠岐」(4) ロマンの隠岐の島町

夕景の奇跡と神秘の神木

島後の海ではロマンチックな風景に出会おう。島の北西の沖合にローソク島と呼ばれる高さ20メートルの細長い岩が浮かぶ。夕暮れ時、ちょうどこの岩の頂点に夕陽が落ちていく光景は、まるで巨大なローソクに火を灯したように見える。自然が造り上げた神秘の美に老若男女がうっとり。

ローソク島自体は近くの展望台からも眺められるが、福浦岸壁または赤崎岸壁から出航する「ローソク島遊覧船」に乗ることでこの奇跡の瞬間に出会える。

ローソク島

ローソク島は
自然がつくる神秘

島後では内陸部でもジオパークならではの神秘が。岩倉の乳房杉(ちちすぎ)の樹齢は800年。樹高約30メートル、幹囲約11メートルで、主幹は15本にも分岐する。それは24個にも乳房状に垂れ下がり、神秘の姿を見せてくれる。母乳や女性の幸福の神として信仰も厚い。ほかにも、樹齢約600年のかぶら杉、樹齢約2千年の玉若酢命神社境内の八百杉という神木も。

岩倉の乳房杉

女性から信仰が厚い
岩倉の乳房杉

壇鏡の滝は、高さ40メートルの岸壁から流れ落ちる2つの滝。両滝の間には壇鏡神社もあり、神気と自然の神秘によるパワーが充満している。全長26メートルもの巨大なトカゲの形に見える「トカゲ岩」は日本三大奇岩のひとつ。

島後では地元ガイドが案内する「島めぐりツアー」「山歩きツアー」を利用するのもいい。

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