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日本三名湯・下呂温泉の魅力に迫る 美人の湯を湯めぐり

泉質の良さが今昔旅人をひきつける

下呂温泉は日本三名湯のひとつとして名を馳せる、岐阜県観光の宿泊拠点。2015年度には訪日外国人客の増加もあり、年間宿泊客数100万人突破を記録した。今も昔も旅人の心をひきつける要因は当然、泉質の良さだ。泊まって浸かればわかる、下呂の名湯を楽しもう―。

下呂温泉の歴史は平安中期から。一度湧出が止まったものの、鎌倉時代には温泉街の中央を流れる飛騨川の河原で白鷺によって温泉湧出が再び見つかったという伝説が残る。以来、日本三名湯にも数えられ、多くの旅人に愛されてきた。

泉質はアルカリ性単純温泉。リウマチや運動機能障害、神経痛、神経麻痺、病後回復、疲労回復など美容や健康づくりに優れた効能を持つ。無色透明でほんのりとした湯の香り、そしてなめらかな肌ざわりの心地よさが癒しを与えてくれる。

下呂温泉では泉質の良さを宿泊客に伝えることや温泉の保護を目的に1974年、全国に先駆けて温泉集中管理システムを導入。温泉内にある複数の源泉をタンクに集め湯元とし、集中管理することで過度の加水・加温をしなくても常に適温とされる55度を保った状態で、各旅館ホテルなどに供給し続けている。下呂温泉旅館組合加盟旅館なら、どの旅館でも同じ泉質のお湯に入ることができるという安心感が現代でも愛される理由のひとつだ。

下呂に泊まったら湯めぐり。「湯めぐり手形」は下呂温泉旅館組合加盟の旅館3軒のお風呂に入ることができる。1枚1300円。公衆浴場では、飛騨川岸の名物露天風呂「噴泉池」、大正時代から続く洋風建築の「白鷺の湯」、昔ながらの銭湯の雰囲気を残す「幸の湯」、多彩な温泉を楽しめる「クアガーデン露天風呂」を楽しもう。「鷺の足湯」や「ビーナスの足湯」など足湯も温泉街に10カ所。いたるところで下呂温泉の泉質を体感できるのだ。

下呂温泉では旅の楽しみ方を提案する取り組みも実施している。「素肌美人プロジェクト」は、美人の湯と呼ばれるPh9・18という高アルカリ性の泉質に加え、地元の食、観光など美容効果がある魅力を女性客にアピールしている。源泉100%を使用した保湿効果十分の「下呂温泉みすと」もお土産に。

そのほか、飛騨牛や郷土料理「鶏ちゃん」といった地元の食を紹介する「Gランチ&Gグルメ」なども展開している。

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