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イノブタ、ケンケンかつお "近くなった"すさみのグルメ

「王国」ならではの味わい

8月の紀勢道開通ですさみ南ICができ、アクセスが便利になったすさみ町。海のイメージが強い南紀にあって、山畑の恵みが名物という独自の個性で存在感を発揮している。その中心に座るのが「イノブタ」だ。

イノブタとはその名の通り、イノシシと豚の混種。1970年に同町の県畜産試験場で誕生し、以来同町では「イノブタ発祥の地」を標ぼう、86年にはパロディ国家「イノブータン王国」を建国してしまうほどイノブタを名物として扱っているのだ。国旗、国歌、国歌の着メロ、グッズもしっかりとあり、道の駅も「イノブータン城」と本気この上ない取り組みを展開している。

イノブタは食べても美味で、ブランド「イブの恵み」は、あっさりとしていて臭みがなく、脂身は甘くコクがあり、口の中でとろけるような滑らかさを持つ。町内の宿泊施設や食事処では様々な料理を提供しており、ステーキや鍋、串カツなどでその旨味を存分に味わいたい。

イノブタ

イノブタ独特のコクを鍋で

一方で、当然海の幸も名物が存在する。その名は「ケンケンかつお」。曳縄釣一本釣漁「ケンケン漁」で釣り上げたかつおは、すぐに活け締めにし冷水に入れ、短時間で市場に運ばれる。そのため、身は脂が乗りながらもさっぱり、そして濃厚な旨みを持つ逸品だ。すさみでは刺身で食べるのが一般的だ。

こちらも町内宿泊施設で新鮮なものが味わえる。

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