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今こそ行って隠岐たい島 世界が認めた3つ星

自然景観、文化、癒し― 「世界レベル」に圧倒

「世界レベル」は人を圧倒する。感じ方は人それぞれだが、「本物」は間違いなく人を圧倒、いや感動させる。

島根県隠岐諸島。島根半島の北方40―80キロの日本海に浮かぶ約180の島々からなる。離島として育んできた歴史に培われた独自の文化のもと、4つの有人島に合わせて約2万1千人が穏やかに暮らしている。

だが、火山活動と日本海の荒波によって形づくられた雄大な自然景観のスケールは、島の規模を凌駕するほど大きい。その価値は世界的にも認められ、2013年に世界ジオパークに加盟認定。今年5月にはミシュランと並ぶ旅行ガイドブック「ブルーガイド」の日本版で、自然と文化が評価されて3つ星を獲得した。学術面でも観光面でも認められた「世界レベル」の「本物」に4つの有人島を巡ればおのずと出会えるというわけだ。

国賀海岸

国賀海岸(西ノ島)の壮観な眺めは
「世界レベル」隠岐を代表する自然景観

隠岐諸島最大の島・島後(どうご、隠岐の島町)は海岸線の絶景と豊かな森林が出迎える隠岐観光の拠点。里山ののどかな風景の中に独特な歴史を感じ取りたい。

ローソク島

ローソク島(島後)の夕陽は
ロマンチック

牛突き

隠岐文化を代表する牛突き。
島後を歩けば闘牛を見かける

島前(どうぜん)と呼ばれる3島では、まず西ノ島(西ノ島町)へ。海に突き出す巨大な絶壁と、放牧された牛馬の悠々自適さとのコントラストが日常をどこかへ吹き飛ばしてくれる。

中ノ島(海士町)は後鳥羽上皇が流された地。優雅な歴史の一方で、食に観光に学校に地域再生の元気さが満ちている。

知夫里島(知夫村)では空気も時間もゆっくりと流れ、都会の喧騒と無縁。人も牛も自然と共生することの素晴らしさを教えてくれるだろう。

各島で風土、文化は異なるが、共通しているのは「世界レベル」の「のんびり感」だ。何も考えなくてもいい。ただ自然と風土に身を委ねるだけの隠岐楽な旅に、大阪から1時間で出かけられるのだ。

都市や先端技術など「時代を追い続ける」要素と反対に、自然や文化など古来から淡々と受け継ぎ「時代に流されない」ことが世界から見て評価に値することが証明された。世界からデスティネーションとして日本が注目される今、日本人として「世界レベル」を見て隠岐たい。

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