観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

ムード温か、ORCで行く五島列島(2) 乗客との一体感

乗務員 今里千亜樹さん

ORCの魅力はお客様との距離の近さです。39人乗りの機内は、大型機と違って貸切バスのような一体感があります。客室乗務員の座席からは客室後方のお客様まで目が届くので、お客様の表情の変化にもいち早く気付くことができます。

短い飛行時間の中でもお客様とすぐ打ち解け、アットホームな雰囲気が生まれます。天候が悪い中の着陸では拍手喝采が起こり、飛行機を降りるときにはお客様から客室乗務員へ「キャプテンによろしくね」「お疲れ様」といった温かい言葉を掛けていただくことも多くあります。

他社との大きな違いは離島と本土(福岡・長崎)を結ぶ空の懸け橋として、地域に根差したエアラインであるということです。生活路線として通院や出張で使用するリピーターの方も多く、客室乗務員も自然にお客様の顔を覚え「今日もよろしくお願いいたします」と声をお掛けしたり、お客様からも「次は○日に乗るからまたよろしくね」「CAの○○さんは元気にしているの?」と言葉を掛けていただくなど、お客様とほのぼのとした関係を築くことができています。

ORC

ORCに乗り込む乗客

また客室乗務員も全員で11人と少人数であるため、コミュニケーションも取りやすく、それぞれ勉強した就航地の歴史・食文化、機内でお客様から教えていただいた観光情報を全員で共有し、島の魅力を他県のお客様にも知っていただくよう機内でお配りするパンフレットの選定やアナウンスなどを工夫しています。

旅行会社様のツアーでチャーター便を飛ばしていただいていますが、お客様はリラックスしながら飛行機の乗り心地や景色などを楽しんでいただいているようです。単なる移動手段としてだけではなく、ORCの飛行機に乗ること自体をツアーの目的の一つとして楽しんでくださっているように感じます。

今里千亜樹さん

「アットホームな雰囲気」
と今里さん

キラキラと目を輝かせて「楽しかったよ」と飛行機を降りていかれるお客様の反応に、私たちもやりがいを感じています。

また夜間の遊覧飛行では、新三大夜景に選ばれた長崎の夜景やハウステンボスのイルミネーション、花火などを楽しんでいただいています。高度も低いので、飛行中はお客様も夢中になって窓の外を眺め、「とってもきれいだった」「いい思い出になったよ」と感想をいただくことが多いですね。

就航している五島・壱岐・対馬、また飛行ルート上の長崎市内には、世界遺産・日本遺産に関連する遺跡や文化がたくさんあります。客室乗務員はお客様のご旅行が素晴らしい思い出になるよう、おもてなしの向上に取り組んでいますので、おすすめスポットや景色など、お気軽に声をお掛けください。ORCの飛行機で、ぜひ長崎の島めぐりを楽しんでいただきたいと思います。

仕事をする上で気をつけていることは、一人乗務であることから、自分がお客様の安全を守るという強い使命感を持って業務に取り組むということです。また、安全面への意識を維持しながらサービス面でも笑顔を絶やさないようにしています。

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