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「ゲートウェイ鳥羽」全面に(2) 海文化の復活も

「リメンバー赤いハンカチ」

伊勢志摩での宿泊拠点としての鳥羽は、伊勢志摩観光ではほとんどの旅行会社のツアーや個人客が訪れる伊勢神宮内宮前のおはらい町やおかげ横丁への立ち寄り観光への貢献度も大きい。

これまで鳥羽は海が間近にありながら「海のイメージがない」と言われてきた。しかしここ数年、飛鳥Ⅱをはじめとする豪華客船や愛知県と三重県を結ぶ伊勢湾フェリーなどによって海のゲートウェイとしての役割を果たしてきた。

特に鳥羽港に豪華客船が入港し、出港する際には地元の人たちが赤いハンカチを振って見送る、他地域にはない取り組みを行っている。これは世界で初めて養殖真珠に成功した御木本幸吉が孫娘に「いつか海外に行くとき、船の上から赤いハンカチを振るよ」と約束し、10年後に実行して驚かせたという逸話に基づいて実施したものだ。

乗客にも赤いハンカチが手渡されて、見送る側と見送られる側の双方がハンカチを振り合う様子は鳥羽の新しい風景として定着し、大型客船のクルーや船会社から好評を得ている。

鳥羽港

赤いハンカチを振って
クルーズ船を見送る

地元では「リメンバー赤いハンカチ」と呼ばれるこの取り組みは「鳥羽に来ていただいて『ありがとう』と思う気持ち」を伝えるために始まったものだが、ゲートウェイ鳥羽は迎えるだけでなく、送り出す心も兼ね備えた意義深いものといえる。

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