観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

「ゲートウェイ鳥羽」全面に(1) 祝い旅で"人流"生む

パワースポット、禊湯で拠点化も

2年前、20年に一度の式年遷宮が開かれ、全国から多くの観光客で賑わった伊勢志摩。

来年2016年には主要国首脳が集まり「伊勢志摩サミット」が開催されるほか、伊勢志摩国立公園指定から70周年を迎える。翌17年は全国菓子大博覧会・三重が開かれるなど話題に事欠かない。

伊勢志摩の宿泊拠点である鳥羽は05年、中部国際空港「セントレア」の開港と愛・地球博の開催をきっかけに、国内客はもとより世界の観光客を迎え入れるゲートシティー鳥羽と位置づけた。

また国内外からお客を迎えるゲートシティーはその位置的環境も含めゲートウェイでもあることから伊勢志摩へのカルチャーロード、ヒストリーロード、各離島へのマリンロードとして誘う役割を担うべく歴史や食文化の振興に取り組んできた。

サミット、国立公園指定70周年を新たな伊勢志摩観光のリスタートと捉え「ゲートウェイ鳥羽」を全面に打ち出していく。

鳥羽

鳥羽は海のゲートウェイ

鳥羽市観光協会や鳥羽市温泉振興会が特別な時を鳥羽温泉郷で過ごす意義を「祝い旅」、鳥羽特産のアワビや伊勢エビ、タイを各旅館ホテルが素材を活かした料理「日本の祝い魚」としてアピールしてきたのも、その一環だ。本物の海女と過ごして囲炉裏で炭火焼された魚介類を味わう海女小屋体験は鳥羽だけでなく志摩でも実施され、広がりがある。

なかでも祝い旅に関しては伊勢神宮から鳥羽、南鳥羽へと続くパールロード沿線の一帯を9つの湯処でつなぐ「祝い旅ゴールデンルート」として海辺の温泉海道と位置づけ、沿線のパワースポットを紹介している。

パワースポットは相差にある女性の願い事を叶える石神さん(神明神社)など地元の文化や歴史と関わるものが多く、いわばカルチャーロード、ヒストリーロードを巡るものといってもいいかもしれない。

鳥羽温泉郷は伊勢神宮へのこだわりから温泉への入浴を「禊湯(みそぎゆ)」とし、旅館ホテルに泊まった朝の禊湯から伊勢神宮、鳥羽周辺のパワースポットの参拝を呼びかけ、鳥羽温泉郷での温泉入浴の価値感を造り出した。さらに今後は鳥羽の「祝い文化」にこだわり結婚30周年を迎えた夫婦を祝う真珠婚だけでなく大人の2人旅、三世代旅行の孫旅など様々な年齢層のゲートウェイを目指す考えだ。

鳥羽温泉郷

鳥羽温泉郷では朝の入浴で価値創出

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