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長野・木曽 満開の桜が彩る元気な春

昨年、夏は豪雨、秋は御嶽山の噴火に見舞われた長野県木曽地方。しかしその苦境も地域一体の取り組みで元気に変える強さがこの地にはある。観光に支障はなく、春は花が彩る。いつも通りの顔で木曽路が旅人を待つ―。

つながろう木曽 春は歴史輝く桜めぐりへ

御嶽山の麓に広がる長野県木曽町。昨年9月の噴火により観光面でも大打撃を受けた。だが、地元では10月には「つながろう木曽」を旗頭に本格的な観光復興に着手。例年以上に厳しい冬を越え、木曽観光は一層力強く歩みを進めていく。

地元の若者が中心になってスタートさせた「つながろう木曽」。県や経済団体なども応援に加わり、情報発信で来訪を呼びかけ、地元スキー場の利用を促すキャンペーンなど輪を全国に広げようと取り組みを展開する。

つながろう木曽

その結果、開田高原マイア、きそふくしま両スキー場の来場者は昨年並みに。1月19日には規制区域が4キロから3キロに緩和され、3月30日に開かれる国や長野、岐阜両県を交えての防災協議会の会議次第では、春には2キロに緩和される可能性もあり御岳ロープウェイの運行など明るい話題へ地元の期待感も高まる。

会議では、ロープウェイの安全対策や避難誘導、最悪の状況を想定した計画を示すことで火山観光地化する対策を進めている。木曽町観光協会は「噴火災害では多くの方々にご支援いただき、元気をいただいております」と支援への感謝を示し、今後の安全面の徹底を強調している。

そして迎える春。「日本で最も美しい村」連合に加盟認定された同町ならではの風土と満開の桜がいつも通りの木曽の春を演出する。

木曽の桜は地元の歴史を鮮やかに彩る。地域の英雄、平安―鎌倉の動乱期に活躍した木曽義仲ゆかりの地は桜の名所。宮ノ越宿の徳音寺は義仲と巴御前ら一族の菩提寺で、4月下旬―5月上旬に境内の桜が満開に。4月25日には桜まつりが開かれ、慰霊の意を込めた木曽踊りや義仲火牛太鼓、郷土物産展のほか、JRさわやかウオーキングも同時開催される。

徳音寺

徳音寺は境内の桜が満開に

周辺の木曽川沿いの桜並木も見ごたえ十分。義仲の生涯を伝える義仲館、平家追討の戦勝祈願をした旗挙八幡宮、巴御前の伝説が残る巴ヶ淵もめぐりたい。

旗挙八幡宮

旗挙八幡宮も訪れて義仲の足跡をめぐる

木曽福島は中山道・福島宿として栄えた宿場町。興禅寺にある義仲お手植えのシダレザクラ「時雨桜」は4月中旬―下旬が見ごろ。宿場町特有の古い町並みや福島関所、山村代官屋敷といった名所も訪れよう。

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