観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

美人の湯・下呂(1) 源泉を集中管理し旅館に配湯

白鷺伝説ゆかりの名湯をどの旅館でも

下呂温泉は平安時代の中ごろにあたる天暦年間(947―957年)に湯ヶ峰という山の頂で発見されたと伝わる歴史ある温泉だ。鎌倉時代には温泉街の中央を流れる飛騨川の河原で白鷺によって温泉湧出が再び見つかり、今でも「白鷺伝説」として伝わっている。

下呂温泉

温泉街の中央を流れる飛騨川で再発見され、
「白鷺伝説」が残る下呂温泉

下呂温泉の人気は、泉質そのものにある。無色透明でほんのりとした湯の香り。なめらかな肌ざわりは心地よい。

しかも下呂温泉旅館組合に加盟している旅館であれば、どこの旅館でも同じ泉質のお湯に入ることができる。しっかりとした温泉の管理が行われているからだ。

温泉内にはいくつかの源泉があり、かつては各旅館やホテルごとに源泉を管理。高温や低温など源泉によって差異があったため、宿泊客が温泉に入りやすいように加水や加温が行われていた。

これではせっかくの泉質の良さが宿泊客に伝わらないといった考えや温泉の保護を目的に研究や協議を重ねた結果、1974年、全国に先駆けて温泉集中管理システムを導入した。

いくつかある源泉をタンクに集め湯元とし、まとめて管理することで、過度の加水・加温をしなくても常に適温とされる55度を保った状態で、各旅館ホテルなどに供給し続けている。

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