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黒田家ゆかりの地をめぐる(2) 長浜城下町

戦国の舞台の名残

長浜城下町エリアに目を移すと、長浜市街地は秀吉が長浜城主時代に作った町割りが当時のまま残り、現在でもその名残を見ることができる。黒壁スクエアなど観光スポットとして賑わい、訪れる観光客も多い。

「大通寺」は長浜の中心に位置し、伏見城の遺構と伝わる本堂や大広間をはじめ、円山応挙、狩野山楽・山雪の襖絵や国指定名勝の庭園がある。「長濱八幡宮」は京都岩清水八幡宮を分祀勧請され、創建されたと伝わる。戦国時代に戦火で一時衰退したが、秀吉によって復興され、現在の地に移された。毎年4月9日から4月17日まで長浜曳山まつりが開催される際、八幡宮の境内では歌舞伎の奉納が行われている。

石田三成が生まれた石田町には、生家跡に建つ石田会館に出生の碑や銅像、堀跡が残る。近くの八幡神社の裏手には一族の供養塔や三成自筆の和歌、辞世が刻まれた石碑が建つ。

このほか周辺には浅井三姉妹の出生地で現在も廃城当時のまま残る「小谷城跡」、竹中半兵衛が守備し、現在は堀切、曲輪、土塁、大井戸跡が残る「横山城」、もともと黒田神社と呼ばれたとも言われ、黒田家の祖・宗満が祭神と伝わる「荒尾神社」、黒田家のルーツである京極家歴代の菩提寺「清瀧寺徳源院」、黒田家の菩提寺だった「法證寺」、秀吉や小早川秀秋らの武将が野営した記録が残る「成菩提院」などが点在する。

「竹生島」は秀吉や浅井長政などの戦国武将をはじめ、古くから信仰を集めた神の住む島。秀吉の大坂城の唯一現存する遺構である宝厳寺唐門や都久夫須麻神社本殿は国宝に指定されている。

長浜港から竹生島クルーズとして約30分。入島料は400円、竹生島クルーズ乗船料は大人2980円。(本文中記載の料金は2013年12月現在)

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