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戦国武将どもの唐津に夢のあと(2) 家康、政宗、利家-大集結

肥前名護屋城さるきでめぐる

前田利家の陣跡は、道の駅桃山天下市に隣接していてわかりやすい。石垣が残っているほか、旗竿石とも手水鉢とも伝わる石がある。豊臣秀保の陣跡は約20ヘクタールの広さで諸武将の陣跡の中でもっとも大きい。石垣・石塁だけでなく建物跡や庭園跡なども確認できる。黒田官兵衛の嫡男、黒田長政の陣跡は名護屋大橋の呼子側のたもとにある。道路沿いに陣跡を示す案内柱が建っているだけだが、今年の大河ドラマの主役だけに車窓だけでも位置を確認したい。

そのほか徳川家康、文化人としても知られる古田織部、「天地人」の上杉景勝と直江兼続、福島正則、小西行長、石田三成など名だたる戦国武将の陣跡が勢ぞろい。

なかでも独眼竜・伊達政宗の陣跡は、国道204号線の交差点名として残っている。

天下統一を成し遂げた秀吉がさらに大陸へ進出する足がかりとしたこの地を歩くには、今年3月から始まった「肥前名護屋城さるき」がいい。案内人と一緒に回るので歴史的背景も詳しく分かる。コースは桃山天下市を起終点に、前田利家陣跡、名護屋城跡の山里口や広沢寺、太閤遺髪塚、太閤井戸、徳川家康陣跡などを約2時間かけて歩く。毎週土日祝日の10時と14時に開催しているほか、10人以上の団体は平日でも受け付ける。料金は1人500円。11―20人は同400円、21人以上は同300円、3日前までに要予約。

また、名護屋城とその歴史を知るには、城跡に近い佐賀県立名護屋城博物館も分かりやすい。名護屋城と城下町のジオラマ、日本と朝鮮の歴史的なつながりを示した資料などを展示している。

開館は9―17時、月曜と年末が休み。入館は無料(企画展は有料)。

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