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歴史と現代の融合 発展続く道後温泉

温泉へのこだわりが名湯を支える

日本書紀に登場する道後温泉は、わが国最古の温泉の1つ。来年、建築120年を迎える道後温泉本館は、道後温泉のシンボル的存在で夏目漱石原作の坊っちゃんに登場することから「坊っちゃんの湯」としても有名だ。

本館は温泉街のど真ん中に位置するどっしりとした構えの木造3階建てで、1894年に建てられて1994年には公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定された。

塔屋に赤いガラスが印象的な太鼓楼「振鷺閣(しんろかく)」をいただき、木造三層楼の神の湯棟、日本で唯一の皇室専用浴室である「又新殿(ゆうしんでん)」などいくつかの建物が複雑に連結されている。

この湯屋と同様に価値があるのが、本物の温泉だ。現在、温泉は松山市が管理しており、17本の源泉を利用。17本の源泉から汲み上げた温泉は20―55度と様々。

これらを「分場湯」と呼ばれる集中管理施設に集め、ブレンドすることで加水も加温もすることなく、入浴に適した泉源の温泉として、道後温泉本館・椿の湯をはじめ、周辺の旅館ホテルへ配湯している。

こうした最古の温泉と最新の温泉管理システムが名湯・道後温泉の現在を支えている。

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