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ジオパークを体感 岩美町・浦富海岸

遊覧船や散策で 食もジオの恵み

鳥取県の東端、岩美町は“地質・地形の世界遺産”山陰海岸ジオパークに属する。浦富海岸の変化に富んだ地形が地球のダイナミクスを伝えている。ジオを見て触れて、その恵みを感じたい。

浦富海岸は山陰海岸ジオパークのジオエリアの1つ。白亜紀から古第三紀の花こう岩類からなる地質が日本海の波で侵食・風化され、奇岩や洞窟など風光明媚な海食地形を作り上げた。多様な体験メニューが用意されており、様々な角度からジオに触れてみよう。

まずは、山陰松島遊覧が運航する浦富海岸名物「島めぐり遊覧船」で絶景を観賞。遊覧船や小型船「うらどめ号」に乗り込めば、洞門や洞窟、断崖など島々が織り成す自然の造形美、大迫力が眼前に迫る。

遊覧船は3―11月の運航で料金は大人1200円。小型船は4―10月で、同2100円。

また、5月のGW明けには「ファミリーフィッシング船」が登場。トイレを備えるなど改造した漁船に乗ってアジやキスなど五目釣りが楽しめる。釣具はレンタルしてくれるので手ぶらでどうぞ。家族連れ、女性にもぴったりのレジャー体験だ。所要時間は2―3時間で、料金は大人2千円、子ども1千円を予定。ウミネコのエサやり体験も情緒豊か。

陸上からは「浦富海岸自然探勝路」の散策はどうだろう。網代港から田後港までの約3キロにわたり、浦富海岸のリアス式海岸の断崖に沿って整備されている。片道約2時間、アップダウンを越えながら眺める洞門や洞窟、奇岩、白砂の浜など絶景は見もの。岩美町を知り尽くした「いわみガイドクラブ」によるガイドも活用したい。ガイド料は2千円。

透き通る海そのものを楽しむというのもある。浦富海岸でのカヤックはガイド付きで、5―9月の実施。所要時間は3時間で料金は5千円。シュノーケルは6―10月、料金は4千円。問い合わせは渚交流館 電話0857―73―0118。

島めぐり遊覧船

「島めぐり遊覧船」とシーカヤックで
浦富海岸を楽しむ

ジオの恵みといえば食。特に夏はブランド岩ガキ「夏輝」や、肉厚で濃厚な旨味の白イカなど海の幸がてんこもりだ。町内の民宿やペンションは団体向けに昼食プランを設定しており、春はモサエビやホタルイカ、夏は岩ガキや白イカ、冬は松葉ガニやタナカゲンゲなどが味わえる。

利用は10―65人で、料金は1575円から。2週間前までに岩美町観光協会 電話0857―72―3481へ予約を。

さらに、GWや8、10―12月に運行される観光周遊ボンネットバスを活用してまちを巡り、因幡地方最古の温泉「岩井温泉」で旅の疲れを癒せば、旅の満足度はさらに増すだろう。

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