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ちりめんロマンを訪ねる 与謝野町

伝統の技術を見て触れて 町並み歩いて感じるロマン

のどかな田園風景が広がる与謝野町。町中心部には昔ながらの風情を残す町並みが広がり、ゆっくりとした時間が流れている。かつて丹後ちりめんの一大産地として栄えた面影を求めて、この静かな町を歩きたい。

今も伝統を受け継ぎ、高級織物として名を馳せる丹後ちりめん。詳しく知るには「丹後ちりめん歴史館」を訪れよう。資料や八丁撚糸機、手機織機など懐かしの機具を展示しており歴史が学べるほか、織りから染めまで実際の絹織物の生産工程が見学できる。老舗の工場群跡地を利用した外観も見どころ十分。ノコギリ型の三角屋根が当時の風情を伝えている。

館内には絹織物製品が所狭しと並んでおり、お土産にも。手機体験も可能で、与謝野町染色センターでの染色体験とあわせて与謝野の織物文化を体感したい。

町並み散策に繰り出すと、丹後ちりめんの郷への理解と興味は一層深まる。ちりめん生産の中心地だった加悦地区の旧街道は「ちりめん街道」と呼ばれ伝建地区に選定。商家や工場、洋風造りの医院や銀行、役場などが残り、大正―昭和初期のモダンの香りが当時の繁栄を伝えている。

各家屋の玄関先には揃いのちりめん製の暖簾がかかっており、丹後ちりめんのまちとしての矜持を感じさせる。重厚なたたずまいの江戸期建造の旧尾藤家住宅には、昭和初期に建てられた洋館も併設。同じく洋風の近代建築である旧加悦町役場などとあわせ、過ぎ去りし時代のロマンが現代の世に残る。

ちりめん街道

ちりめん街道の町並みは
静かな歴史風情たっぷり

これらをまわり、ちりめんへの興味を満たそうとすれば時間が足りないほど。さらに、加悦鉄道関連施設や自然の名所などもあり、実は与謝野町は1日楽しめる魅力の宝庫なのだ。

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