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温泉街を浴衣姿でぶらり 豊岡城崎・新温泉湯村

「これぞ温泉街」 城崎温泉

温泉の宝庫・但馬のなかでも豊岡市・城崎温泉と新温泉町・湯村温泉の二大温泉地は独特の個性、宿泊拠点としての存在感を放つ。秋冬こそ名湯の風情を求めて、ぶらりと温泉街を行く。

城崎温泉街を歩くと、大谿川沿いの柳並木が風に揺れ、木造旅館や懐かしの遊技場など「これぞ温泉街」と感じさせる情緒が漂う。多くの文人にも愛された空気感は現代においても色あせない。

城崎温泉

大谿川沿いの柳並木の雪景色。
城崎ならではの温泉情緒だ

その風情は浴衣で繰り出してこそ。旅館ホテルでは多彩な浴衣をレンタルしており、ゆるりと着こなし、下駄をならして「外湯めぐり」に出かけたい。「一の湯」「御所の湯」など7つの外湯を楽しむ姿が夜も朝も多く見られ、観光客そのものが観光素材となる。

外湯めぐりに便利なのがデジタル外湯券「ゆめぱ」。旅館で精算する「つけ払い」システムで、買い物、観光音声ガイド機能も付く優れものだ。使い勝手の良さから利用者も増えてきたという。

城崎の新しい魅力が「湯上がりスイーツ」。温泉街にはジェラートやアイス、和スイーツなどを提供する店舗が軒を連ねる。食べ歩きも定番化。

取材に訪れた晩夏の夜、温泉街は大学生らしきグループやカップルで大盛況。「若者の旅行離れ」の真偽を疑いたくなるほどだった。

もうもうとたつ湯けむりに温泉情緒感じて 湯村温泉

一方、湯村温泉は、吉永小百合さん主演「夢千代日記」の舞台として知られる山間の湯の郷。秋は紅葉、冬は雪景色と季節の風情に包まれる。

温泉街の中心にはシンボル「荒湯」。立ち上る湯けむりが温泉情緒をかきたてる。「温泉玉子」づくりのために、人だかりができることも多々。

荒湯

湯村のシンボル「荒湯」
にはいつも人だかり

美肌の湯、日本屈指の高熱温泉として名高く、ほどよく汗が流せ、湯あがりはさっぱりするのが特徴。川沿いの足湯、源泉かけ流しの温浴施設「薬師湯」も立ち寄りたい。夢千代像や夢千代館を訪れて夢千代の里の風情に触れるのもいい。

ほかにも、朝来市なら生野銀山から黒川温泉へ、香美町なら余部橋梁からかすみ矢田川温泉へ―と地域観光プラス温泉が但馬観光の定番だ。

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