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瀬戸内国際芸術祭2013 来年3月20日開幕

「海の復権」へ島アート全開 前回に続き大注目

瀬戸内国際芸術祭2013が来年3月20日に開幕する。前回10年7―10月の初開催時には予想を大きく超える90万人以上が訪れた。今回は春、夏、秋と会期を3つに分け展開する。

春は3月20日―4月21日の33日間、夏は7月20日―9月1日の44日間、秋は10月5日―11月4日の31日間。来場者が集中し混乱した前回の課題を受け、分散開催とし四季のうつろいも芸術祭の一部とする。

また、開催地も拡大する。前回は直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、高松港周辺、宇野港周辺が会場だった。今回は香川県西部に位置する娑弥島、本島、高見島、粟島、伊吹島の5島が加わる。

開催概要は、瀬戸内海の魅力を世界に発信することを目的に「海の復権」を掲げ、アートや建築を核に島々の生活、お年寄りの元気にもスポットを当てることとしている。世界各国から作家が参加を表明しており、日本でも安藤忠雄さんや横尾忠則さんら著名なアーティストが参加する。前回を上回る100万人の来場者を見込む。

瀬戸内国際芸術祭

瀬戸内がアートに染まる

各会場の主な見どころを紹介する。

【直島】 ベネッセハウスミュージアムや地中美術館など既存のアート施設があり、知名度も高いことから芸術祭会場の中心的役割を果たす。新規プロジェクトとして、本村地区の古民家を改修した安藤忠雄建築館(仮称)なども設けられる。

【豊島】 自給自足の島として食とアートをテーマにすえる。豊島美術館、島キッチンを軸として、横尾さんによるミニミュージアムの開設も予定されている。

【女木島】 光・風・波・音をテーマに自然を体験する作品をはじめ、空き家や路地、休校中の小学校を舞台にした美術展示を行う。前回に続き愛知県立芸術大学の「MEGI HOUSE」が軸になる。

【男木島】 休校中の小・中学校を美術館にすると同時に、アーティストが講師を務めるワークショップを開催。食をテーマにした地場産業や特産品づくりにも取り組む計画だ。

瀬戸内国際芸術祭

休校中の学校の教室も会場に

【小豆島】 中山地区や農村歌舞伎舞台など前回を踏襲しつつ、土庄港や坂出港、醤の郷、三都半島などでも作品を展開する。

そのほか、大島では「やさしい美術プロジェクト」、犬島では「建築・現代アート・環境」をテーマに演劇やパフォーマンスを繰り広げる。高松港は芸術祭の総合ポートとしてマルシェなども展開。宇野港も岡山側の玄関口としてカフェなどを設ける。今回から新たに加わった5島は、それぞれの特徴が明確になる季節に限定して会場とする。娑弥島は春、伊吹島は夏、島と高見島、粟島は秋開催時に。

有料施設の観覧が自由なパスポートはまもなく販売される。すでに、3シーズン券は大人5千円などと発表されている。

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