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楽しみ、学ぶ博物館 一支国博物館

ここに来ないとわからない楽しさ

昨年3月に開館した「一支国博物館」は、弥生時代を見て触れて楽しく学ぶことができる施設。長崎県埋蔵文化センターを館内に併設しているため、土器などの展示物の修復がいつでも可能という特徴を活かして、本物の土器に触れることができるという、全国でも珍しい展示手法を用いている。

シルクロード・ビューシアターでは、実際の原の辻遺跡の風景を展示の一部として捉え、魏志倭人伝を基に一支国の人々の生活を映像で説明。映像終了後には、スクリーンが下がり、その先には原の辻遺跡の風景を見せて過去から現在をつなぐ演出には驚かされた。

一支国トピックのコーナーでは、原の辻遺跡を7つのシーンに分け、ジオラマで160体の人形が生き生きと生活している様子を見せる。ユーモラスに作った人形のうち46体は、壱岐市民から顔モデルを公募して作ったそうで、市民にとっては親近感を感じさせるものになっている。

一支国博物館

ジオラマのユーモラスさに
つい見入ってしまう

そのほかにもユーモア溢れる仕掛けがあちこちに用意され、古代人の当時の生活ぶりが子どもから大人まで楽しみながら学ぶことができる。実際このジオラマを見た後に原の辻遺跡へ行くと、ここで何が行われていたのかわかりやすい。

館内の計算され尽くしたつくりは、今までの博物館の難しく堅いイメージを覆し、新たな魅せ方として私たちを楽しませてくれる。ただし、この楽しさはここに来ないとわからないことを最後にお伝えしておきたい。

(九観連大阪事務所・長冨彩)

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