観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

市内に2万本の竹灯籠 大分・竹田

歴史文化彩る竹の郷

竹田市の秋の観光のメーンは、2万本の竹灯籠が市内数カ所で置かれ、幻想的な雰囲気を楽しむ「竹楽」。今年で第12回目の開催になる。毎年11月第3週の金土日に開かれ、今年は11月18―20日に行われる。

点灯時間は16時30分から21時までで、市内各地でジャズやクラシックなどのミニコンサートもあり、光と音を楽しめる。竹灯籠の一番の見どころは「十六羅漢」。観音寺と古い石段から羅漢像までに3千本の竹灯籠が置かれる。このほか廉太郎トンネル、武家屋敷跡、切支丹洞窟礼拝堂跡、広瀬神社の竹灯籠も圧巻。

竹楽

幻想的な雰囲気が広がる
「竹楽」

竹田市出身の音楽家・瀧廉太郎が作曲した「荒城の月」のモデルといわれる岡城址は来年築城されて400年を迎え、これからイベントなどを計画していく。

瀧廉太郎関連では通ると廉太郎が作曲した「荒城の月」や「はとぽっぽ」のメロディが流れる「廉太郎トンネル」、廉太郎が12―14歳まで過ごした地で手紙や写真、自記筆の譜面などを展示する「瀧廉太郎記念館」がある。

市内には武家屋敷跡も残り土塀や門、蔵が当時の面影を伝えている。近くに切支丹洞窟礼拝堂跡もあり、散策を楽しめる。日露戦争で活躍した広瀬武夫中佐は竹田市出身で「軍神」と称えられた。広瀬中佐を祀ってあるのが広瀬神社で昨年10月、歴史資料館前に高さ2.5メートルの像が建てられた。

武家屋敷跡

時代の懐かしさを伝える
武家屋敷跡

竹田市内散策で立ち寄りたいのが「但馬屋本店」。大分県下で最も古い和菓子屋で初代が兵庫県但馬地方出身だったことが屋号の由来で、関西とは馴染みがあり、親しみやすさがある。代表銘菓は「三笠野」で、店内の茶坊「だんだん」ではこだわりのオーディオシステムが配され、銘菓と茶を静かに味わうことができる。

竹田市で著名な温泉といえば長湯温泉だが、「ラムネ温泉」は日本屈指の炭酸泉の温浴施設。32度と低温だが、入浴するとすぐに細かい銀色の泡が身体を包み込む。建物の設計は建築史家で東大名誉教授の藤森照信さんで、建物を見るだけでもおもしろい。

長湯温泉

長湯温泉「ラムネ温泉」は
一度は入りたい貴重な湯と建物

熊本阿蘇 旅のおすすめサイト

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ