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「日本らしさ」に出会う 三重・伊勢志摩へ(2) 伊勢神宮を早朝参拝

12/01/19

翌朝、いよいよ伊勢神宮へ。キャンペーンで力を入れているものの1つが早朝参拝ということで、5時に起床して外宮へ向かう。

神聖な雰囲気に心引き締め 御垣内参拝も体験

ガイド「お伊勢さん観光案内人」に導かれながらの朝の参拝は、空気が澄み、まわりの景色まで澄んでみえる。神聖な雰囲気が一層高まったかのようで、朝しか味わえない貴重な体験。早起きした甲斐があったというものだ。この日はあいにくの悪天候だったが、朝日が差し込む光景も神秘的だろうと想像がつく。

伊勢神宮

朝の外宮は特に清澄

今回は正式に御垣内(みかきうち)参拝も体験。神を前に失礼があってはいけないということで、男性はスーツ、女性もそれに準じた服装でないと中には入れない。神主さんとともに御垣内に入っての神とのお目通しは、日常生活では味わえない神聖さから、いささか緊張した。

さらに訪れたこの日は神嘗祭当日であり、神宮全体がお祝いムード。旬の海の幸の奉納があるなど厳粛かつ祝いのムードが広がる。新穀を神宮へ奉納する初穂曳にも参加させてもらい、地元神領民と一般公募の「一日神領民」と降りしきる雨の中、声を出して奉曳車を曳き続ける。一体感はなかなかのものだ。

神聖な場で神聖な儀式を身をもって体験するというのは「日本らしさ」を感じることが少なくなった現代において、ある種の新鮮さとありがたみを感じさせてくれる。その昔ながらの「日本らしさ」が感じられる地、それこそが伊勢志摩なのだと実感した。

(長池貴志)

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