観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

ふれあい体験で"高満足"(1) 米子で感じる古代ロマン

14/08/05

夏休みから秋に向けての本格的な観光シーズンがやってきた。ファミリーや友人たちと過ごす休日をより充実させる「体験」を提案してはどうだろう。物見遊山の周遊観光の中に、体験を選択肢として用意すれば、味わい深い旅の思い出を演出できる。兵庫県三田市では木陰でシイタケ狩りやバーベキュー、鳥取県米子市では古代にまでさかのぼっての歴史体験。子どもも大人も皆が笑顔になるふれあい体験を組み込み、旅の満足度を高めたい。

歴史体験と名水料理 白鳳の里

鳥取県米子市淀江町。大山の大自然を背景に、大山がもたらす名水と古代史跡が残る自然と歴史の郷だ。陸路は山陰道など高速・自動車道が今春までに相次ぎ開通、空路も神戸―米子線が就航するなどアクセス面でも京阪神から便利になった。

そんな同町の魅力を集結させた観光施設が「白鳳の里」。広大な敷地内では古代史跡と名水料理が楽しめ、米子・淀江観光には欠かせないスポットとなっている。

同施設は日本最古レベルの彩色仏教壁画が出土した上淀廃寺跡や弥生時代の集落遺跡「妻木晩田(むきばんだ)遺跡」、向山古墳群に囲まれている。「伯耆古代の丘公園」では古代ハスの咲く池や、弥生時代の竪穴式住居、古墳時代中期の帆立貝式古墳が復元展示されており、淀江特有の古代ロマンが体感できる。

公園内の「古代の体験の館」では火おこしや埴輪、土器、勾玉、土笛づくりといった古代ならではの制作体験が楽しめる。子どもたちの学習旅行にももってこい。

白鳳の里

古代史跡に囲まれた施設ならではの
「火おこし体験」

「上淀白鳳の丘展示館」では資料から古代を学ぶ。7世紀後半の建造とされる上淀廃寺跡の金堂内部を再現し、高さ3メートルを超える釈迦如来坐像の復元や釈迦説法図を配置。目の前に蘇った古代の仏教世界は圧巻だ。ほかにも、出土した国内最古級の仏教壁画片や仏像片、弥生時代の絵画土器、盾持人埴輪などの文化財約160点を展示している。入館料は大人310円。団体割引あり。

食事は大山がもたらす清らかな名水を使った料理に舌鼓を打ちたい。白鳳の里の中核施設「どんぐり館」では、名水を使った豆腐や、古代食・どんぐりを使った料理が味わえる。

施設内の工房で生産している豆腐は名水を使って作られたもの。その自家製豆腐をおぼろ豆腐や豆乳鍋などで堪能できる「名水とうふ会席膳」は1620円から。どんぐり料理はうどんに練り込むなどしたここだけの味。山の幸とのセット「森のめぐみ」は2160円、名水とうふと古代米、どんぐりうどんが味わえる「古代米ちらし膳」(1620円)などで提供している。

どんぐり館ではうどんのほか焼酎、味噌などどんぐりを使ったお土産も販売。どんぐりソフトクリームも興味をそそる。

問い合わせは電話0859―56―6798。

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