立山黒部に春が来た（2）　黒部峡谷鉄道

14/04/16

立山黒部の旅に黒部峡谷鉄道のトロッコ列車は欠かせない。春の新緑、川が涼やかな夏、燃えるような紅葉の秋。列車に揺られて季節を愛でるという旅の醍醐味を与えてくれる。今年は４月20日に宇奈月―猫又間、５月３日に欅平までの全線が開通する。

トレッキングはじめ多彩なイベント

同鉄道の個性は毎年、運行シーズン中に開かれる多彩なイベントにも表れる。黒部峡谷の自然と鉄道を家族で楽しめるラインナップにファンも多い。

６月23、27日は「黒部峡谷トレッキング」。宇奈月駅を発着地に、欅平周辺を地元ナチュラリストのガイドで散策する。山野草の息吹や川の流れ、鳥の声。あるがままの黒部峡谷に触れ、学ぶ。

ナチュラリストのガイドで歩く
「黒部峡谷トレッキング」

定員は各日30人で先着順。申し込みはハガキ、ファクス、電話、公式サイト（http://www.kurotetu.co.jp/）で。締切は６月16日。

詳しくは同社営業企画係電話０７６５―62―１８００へ。11月にも開催予定なので秋の紅葉にも期待だ。

春は５月３日にマスコットキャラクター「くろべえ・でんちゃー」の誕生祭を開催。宇奈月駅周辺に富山県内のゆるキャラたちが集合し誕生を賑やかに祝う。時間は９時30分と11時。

４月20日―11月30日は「黒部峡谷の動物を探せ！」。黒部峡谷に生きる動物たちを探して写真撮影すると「発見証明書」とトロッコ電車シールがもらえる。過去にはニホンザルやニホンカモシカ、なかにはツキノワグマもいたという。

黒部峡谷ではカモシカなど
多くの動物たちと出会う

そのほか、５月３日は「ふれあい動物園」を開催。夏休みには７月26、30日に「こども駅長の日」、８月中はトロッコ電車の車庫見学会（お盆期間を除く）、８月２、９日は親子でトロッコ電車体験ツアーと続き、子どもたちの歓声が響きそうだ。