観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

夏本番!恵み味わうふれあい体験(1) 鳥取・古代体験

11/07/29

いよいよ夏本番。どこに行こうか、何をしようかと、大人も子どもも頭をフル回転させるなか、やっぱり決め手になるのは季節の旬と地域の風土だ。今回は鳥取―岡山の旬をご紹介。地域固有の自然が育むみずみずしいフルーツを自らもぎとって新鮮な味覚を堪能したり、悠久の歴史が織りなす古代ロマンを体感したり。今年の夏は、中国地方南北縦断、地域の"恵み"を味わう旅に出かけたい。

火おこしや名水豆腐 鳥取・淀江町「白鳳の里」

地域の歴史風土に触れるには、鳥取県米子市淀江町の「白鳳の里」がおすすめ。歴史、食、温泉の3本柱で大山山麓にたたずむ同町の風土を体感できる総合観光施設だ。

淀江町の特徴の1つが、古代史跡の豊富さ。上淀廃寺や向山古墳群に囲まれた同施設に設けられた「伯耆古代の丘公園」は古代ハスの咲く池や、竪穴式住居など古代ロマンの世界観が漂う。

公園内の「古代の体験の館」では火おこしや埴輪、土器、勾玉、古代染めといった各種制作体験が楽しめる。古代ならではの素朴な体験は、現代の子どもたちに新鮮な感動を与えるだろう。

料金は火おこし150円、土器・埴輪づくり350円など。各種体験を盛り込んだ「古代体験コース」(4―10月)は1人1800円。

白鳳の里

白鳳の里「伯耆古代の丘公園」では
火おこしなど古代体験が充実

4月にオープンした「上淀白鳳の丘展示館」にも訪れたい。7世紀後半の建造とされる上淀廃寺跡の金堂内部を再現し釈迦如来坐像の復元や釈迦説法図を配置したほか、出土した実物の壁画片や仏像片も展示。古代ロマンが鮮やかに目の前に蘇った。入館料は大人300円。

淀江町の食を支えるのは、大山がもたらす清らかな名水。白鳳の里の中核施設「どんぐり館」では、この名水に加え、古代食・どんぐりを使った料理が看板メニューだ。

施設内の工房で名水を使って豆腐を生産。その自家製豆腐をおぼろ豆腐や揚げ出し豆腐、生湯葉、豆乳鍋などで堪能できる「名水とうふ会席膳」は2100円から。

どんぐり料理は、どんぐりを使った釜飯やうどんなど好奇心をそそるメニューが並ぶ。山の幸とのセット「森のめぐみ」は2100円から。名水とうふと古代米、どんぐりうどんが味わえる「古代米ちらし膳」(1575円)もどうぞ。

甘党には今春、「とうふ屋ぷりん」「焙煎おから茶ロール」が登場。地域の魅力を舌で味わおう。

日本旬紀行 旅のおすすめサイト

夏本番!恵み味わうふれあい体験(2) 鳥取・ブルーベリー摘みに続く

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ