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夏は自然と戯れる 群馬・北部地方

09/05/10

群馬県の谷川岳、尾瀬でトレッキングを楽しみ、山麓の水上温泉や、坂東札所第十六番の水沢観音と特産の水沢うどん、沼田市のフルーツ狩りなどを組み入れた観光コースはいかがだろうか。夏になると谷川岳、尾瀬は高山植物が美しい。

谷川岳、尾瀬の後は温泉や冷うどん

日本百名山の1つ谷川岳(標高1977メートル)では、天神平までロープウェーが架かり山頂までのコースと、ロッククライミングで知られる日本三大岩壁の一ノ倉沢を間近に見る2つのトレッキングコースを山岳ガイドが案内する。山頂ルートでは、7月はニッコウキスゲやクルマユリ、8月はヤナギランやシモツケソウなど高山植物が鑑賞できる。

日本を代表する山岳観光地で、本州最大の高層湿原である尾瀬には、いくつもトレッキングコースが整備され、ガイドやインタプリターの同行を依頼することもできる。4月24日に片品村の戸倉―鳩待峠間の道路が冬期通行止めから開通した。この時期はミズバショウが美しいが、5月下旬ごろまでは積雪が残っており、一定の装備が必要。戸倉―鳩待峠間は今年も5月22日からマイカー乗り入れ規制が始まる。規制日はマイクロバスを除きマイカー、バイクは通行できない。山麓の駐車場で乗合バス・タクシーに乗り換える。規制が設定されている日時はhttp://www.oze-fnd.or.jp/を参照できる。

渋川市の水沢観音は、正式には五徳山水沢寺といい、飛鳥時代に開創したと伝わる。たびたびの火災で建立時の建物は残っていないが、現在の本堂や六角堂は江戸期の天明年間に建立された。本尊の十一面観世音菩薩像をはじめ寺宝が多いことで知られる。

水沢うどんは、水沢観音の門前町で400年ほど前の古くから参拝客に提供されてきた。群馬県は、昔から全国屈指の小麦生産量を誇り、ここは地名の通り水沢山から流れる水がいい。参道には現在も10軒あまりのうどん店が並び、無添加の水沢うどんを登録商標として、伝統の味を守っている。

そのうち万葉亭は、良質の小麦粉と水沢山の名水を独特の手法で混ぜ合わせた透明感のあるうどんを提供する。良水を生かした豆腐やまんじゅうも名物。レストランは500人が収容できる。

リンゴ狩り 原田農園で8月下旬から

首都圏から水上温泉や尾瀬へ向かうルート上にある沼田市は、イチゴやブドウ、リンゴなど1年を通じてフルーツ狩り体験ができる。

特に、沼田産のリンゴは1日の寒暖の差が大きく日照時間も長いため糖度が高く、県内随一の生産量を誇る。沼田街道沿いには観光リンゴ園も並んでいる。

このうち関越道・沼田ICから約500メートルの場所にある「果実の里・原田農園」は、園内でフルーツ狩りのほか食事を提供している。8月下旬―12月上旬に体験できるリンゴ狩りは、食べ放題とリンゴ2個お土産付きで525円を基本に、様々なコースが設定されている。そのほかサクランボ、イチゴ、ブルーベリー、ももなど時期に応じてフルーツ狩りが楽しめる。

食事は和食やバーベキューをはじめ、フルーツケーキのバイキング、アップルパイなどリンゴの加工品を提供している。

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