観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

まち歩きループ(1) 新橋界わい・オヤジの聖地

カオスを楽しむ

JR、東京メトロ、都営地下鉄、新交通ゆりかもめが乗り入れる新橋駅。1872年、日本で最初に開業した鉄道路線新橋-横浜区間の起点駅として知られているはず。現在の新橋駅とは場所が異なる旧新橋駅跡は汐留口から歩いてすぐのところに見ることができる。一定以上の大人なら聞き覚えのある♪汽笛一声新橋を、で始まる鉄道唱歌の記念碑もある。電通本社ビルが壁のように立ちはだかっているのも汐留口の先。

ただ、個人的に汐留口側の最大の見どころは宮崎駿監修の大きな仕掛け時計だと思う。日に何度か、正時に動く。日本で一番楽しい仕掛け時計ではないだろうか。

日比谷口には新橋駅を象徴する蒸気機関車のモニュメントが鎮座するSL広場がある。オヤジの聖地とも、サラリーマンの聖地と呼ばれる新橋で、ほろ酔いのサラリーマンがテレビのインタビューを受けているのがここだ。周辺に企業も多く、銀座8丁目への最寄の駅も新橋ということもあって、学生やOLより、実際にサラリーマンの姿が目立つ。

もう1つ、日比谷口から烏森口の間に建つニュー新橋ビルも新橋の象徴の1つ。すでにニューではなくなっているが、独特な外観は健在だ。時代を経て、ビル内には多くの金券ショップや中国エステが軒を連ねり、ちょっと香港の雑居ビルをほうふつさせる。

7月、駅周辺を会場に新橋こいち祭が開かれる。地元の人たちと仕事帰りのサラリーマンがちょっと立ち寄って一杯やって帰るといった、とれもローカルなお祭りで、週末ではなく木・金曜日に開かれる。今年で22回目と歴史を積み重ねてきた。

新橋駅から飲食店などが連なるレンガ造りの鉄道高架橋沿い、もしくは一方通行の筋道を浜松町方向に歩くと、2014年に開通した「新虎通り」にぶつかる。1946年に計画され、通称マッカーサー通りと言われていた道路計画で、完成までに半世紀以上を要した。「東京シャンゼリゼプロジェクト」が進められていて、歩道と分けられた自転車専用道やオープンカフェなどが目新しさを感じさせる。

新虎通りを渡り、西に虎ノ門方向進むと、和菓子屋「新正堂」がある。たっぷりのアンコが皮から飛び出してる名物「切腹最中」が人気で、当主の渡邉仁久さんは港区観光協会の会長を務めている。

日比谷通りを突っ切って進み、虎ノ門ヒルズの交差点を左に曲がって歩くと右側に赤い鳥居と木々が覆う小高い森を分けて上る階段が見える。愛宕神社と出世の階段だ。出世の階段の説明は、最近、鳥居の側に設置された英語と日本語の案内板たできた。外国人観光客も増えているということだろう。

愛宕の山は標高25メートルたらずだが、自然の山としては東京23区の最高峰だ。80数段の階段を上ると神社本殿と小さな池、出世の階段物語に出てくる梅の木がある。江戸市中を見渡す山に、祀られているのは、火事を治めてほしいと、火の神様。

愛宕神社

愛宕神社本殿へと続く石段は
「出世の階段」と呼ばれる

愛宕山はNHK発祥の地でもあり、現在は放送博物館がある。玉音盤などの資料を収蔵している。

東京新橋・芝公園・お台場 旅のおすすめサイト

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ