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信州観光の今年は「真田丸」から始まった ドラマ人気で賑わい

真田丸人気でゆかりの地に賑わい プレDCも

「真田丸」観光、諏訪大社の御柱祭、長野プレDC、第1回「山の日」記念全国大会と、今年の信州観光は全国の注目を集める。

上高地

観光シーズンが開幕した上高地。
河童橋と穂高連峰が織りなす景観が
来訪者を出迎える

なかでも真田丸観光。大河ドラマツーリズムと呼べるほど、国内観光に影響を与えるNHKの大河ドラマ。特に今年は、戦国武将で常に人気上位に支持される真田幸村が主役。そして幸村の居城、上田城はお城ファンから好きな城ベスト1に選ばれたこともある人気の城。今では上田城跡公園としてのどかで平和なこの城で、幸村の父、昌幸が2度にわたり徳川軍を撃退した史実はつとに有名。いずれも兵力に劣る真田側が知略、戦術を用いて、数で圧倒する徳川軍を退けた話には、歴史に詳しくない者の胸も高まる。

上田市を舞台にしたアニメ映画「サマーウォーズ」では、真田家臣の子孫にあたる四世代の大家族が食卓を囲む場面で、上田合戦が昨日のことのように興奮と誇りを持って語られていた。

真田にまつわる動乱の戦国ロマンが上田市にあるとすれば、長野市松代には、江戸時代の真田家による善政と安定がある。17世紀前半に領地替えで上田藩から松代藩に転封された真田信之は松代藩主となり、その後、真田家が江戸時代の終焉まで10代に渡って、この地を治めた。

現在、町の中心には松代城跡があり、遠く北アルプスを見渡すのどかな景色が広がる。真田宝物館には、かつて真田家が敵対した徳川家の家臣として、松代藩主としての真田家と松代の歴史を見ることができる。昌幸、幸村の影は薄い。ここでは、動乱や戦国ロマンではなく、信之以降の良き藩主としての真田家の功績が、展示を通じて語られていた。

大河ドラマ館
上田城跡公園
松代城跡

今年は上田市の大河ドラマ館(上)や
上田城跡公園(中)、
長野市の松代城跡(下)など「真田丸観光」が熱い

もう1つ、上田と松代の違いがある。松代を散策していると、中学生に「こんにちは」とあいさつされる。学校での教えなのだろう。それは数年前に訪れたときと変わらなかった。気持ちがいいのも同じだった。松代、散策すべしと思う。

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