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海辺の5館で知る「蒲郡と海」の歴史

文学記念館や水族館

三河湾に面する蒲郡市はかつて鉄道唱歌に「海の眺めは蒲郡」と歌われたように、海の景勝地として親しまれてきた。市内にはその歴史風土や海の魅力に触れられる観光施設5館が点在。いずれもJR・名鉄蒲郡駅から徒歩圏にあり、気軽に各館を巡って、海とともに生きてきた蒲郡の魅力をあらためて発見しよう。

大正から昭和初期、多くの文人が竹島海岸の旅館「常盤館」からの眺望を愛し、蒲郡を小説に登場させた歴史がある。「海辺の文学記念館」は、常盤館を再現した館内で近代から現代までの文学を紹介する博物館。川端康成や蒲郡市出身の直木賞受賞作家・宮城谷昌光、芥川賞受賞作家・平野啓一郎といった文人たちの作品を展示するほか、常盤館で使われていた調度品もあり、往時の空気感が漂っている。

近年人気を集めている企画が「時手紙」。5年後、10年後の自分に手紙を書き投函できる。指定された期日まで同館が保管、期日が来ると希望の宛先に送ってくれる。これまで多くの人の思いを伝達。利用者は思い出の施設として印象に残るという。

海辺の文学記念館

「常盤館」を再現した
「海辺の文学記念館」

「海賓館マリンセンターハウス」は、国際ヨットレース「アメリカズカップ」への日本チームの挑戦の足跡を展示で伝える。日本チームのベースキャンプ跡地に隣接し、昭和2年建造の旧医院を移築した建物も見どころ。「蒲郡市博物館」では伝統の灯火具「ひょうそく」のコレクション約1千点と、約8500年前から昭和までの民俗資料の展示で蒲郡の歴史・文化を紹介している。

海に親しむには「竹島水族館」へ。三河湾や深海に生息する海水魚や淡水魚約450種4500点を展示するほか、直接生物に触れられるコーナーやエサやり体験もあり、ファミリーで楽しめるアットホームな水族館として地域に根付いている。1日4回のアシカショーがやっぱり人気。

「生命の海科学館」は海をテーマに、地球誕生から生物の進化の歴史に迫る。本物のいん石や化石など多彩な展示手法、土日曜開催のワークショップで子どもたちも楽しく学べる。

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