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来春新潟DC 「うまさぎっしり」届ける

「足を運ぶ価値」がそこにはある

前回の新潟DC以降、新潟県が全力をあげて取り組んできたのは、新潟の食の魅力である米、酒、魚(肴)をいかに旅行需要につなげるかということだった。これらに、その土地に足を運ぶ価値を感じてもらえる物語性を付加し、それを県内全域で行うことで旅行商品としての売りやすさ、アピールのしやすさを磨いてきた。

新潟ではDC以降、一貫してこうした取り組みが行われている。まず、DCを機に商品化されたのが温泉で朝夕食だけでなく昼食を食べてもらおうという「新潟ライスボウル」。昼食の丼物に焦点をあてた企画で、県内の多くの温泉地が取り組み、飲食店が自慢の丼物を競った。

また、新潟市の寿司職人たちが取り組んだのが新潟の名物寿司の開発。コシヒカリと地魚という漠然とした売り方から一工夫。旬の地魚にウニ、トロ、イクラを加えた厳選10カンを「新潟すし三昧 極み」の名称で、市内の寿司店共通の3千円で提供した。これが当たり、旅行商品の昼食プランとしても利用されている。

宿の企画では「にいがた朝ごはん」がますますパワーアップしている。新潟のおいしいコシヒカリを、その土地の水で炊き、その土地で採れた食材でつくったおかずで食べてもらうもので、秋の朝ごはんには22地域の139の旅館ホテルが参加している。

にいがた朝ごはんがおいしいのは、各旅館ホテルが新潟県内産のコシヒカリを使用し、温泉地ごとに選りすぐりのおかずを提供しているから。地域が共通のメニューを打ち出していることで、地域内の連携は強まり、地域間のおいしさ競争には磨きがかかっている。

新潟

これから収穫の季節を迎える新潟

そして、米、酒、魚(肴)の最後に残ったテーマ、酒にフォーカスした宿のプランが、この春から始まった。

その名も「にいがた地酒の宿」。新潟の宿と酒蔵が広域で連携した企画で、宿の清酒検定資格者が地酒を吟味。その地酒と最高にマッチした料理を宿泊客にセットで味わってもらう。

新潟県の酒蔵は県内全域に広がっているのが特徴。だから「にいがた地酒の宿」で楽しむのは、新潟の地酒ではなく、さらに狭く、その地域で愛されてきた地酒ということになる。越乃寒梅、〆張鶴、八海山など全国にも知られた銘酒だが、それらが作られている土地で飲めば、酔い方もまた違ってくる。

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