観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

もし長野県がなくなったら...

世界の山好きが困る

日本に21ある3千メートル峰。このうち半数以上の14が長野県もしくは長野県境にある。都道府県別では断トツに多く、信州が山岳リゾート王国と呼ばれる所以だ。

「もし長野県がなくなったら困るのは誰でしょう」。こんな問いかけから長野県観光の魅力を考えようとする提案を講演で聞いた。「海が好きな人は困らないでしょう。困るのは山好きです」。山登りやハイキングが好きな人、山の写真を撮るのが好きな人、素晴らしい山岳景観に心癒される人。講演の話し手はヤフーの宮坂学社長。自ら山好きで、静かに深く思索したいときは、よく白馬を訪れるという。

「たくさんの情報を知ったり、プロのアドバイスを受けるのに東京は最適です。だけど、ビジネスのなかで自分が本当になにをしたいかを考えたり、決断のために自分と向き合うには東京は忙しすぎます。そんなときには山に来ます」

もし長野県がなくなったら、今は日本の山好きが困る。しかし、数年後アジアや世界の山好きが長野に多く訪れるようになり、長野がなくなれば彼らも困ることになります。こう、長野の山岳の魅力が世界に知られる将来を描いてみせた。

この数年で、スノーリゾートとしての白馬や野沢温泉、志賀高原の魅力がアジアやオーストラリア、最近では北半球のヨーロッパや北米のスノーイストにも「発見」された。世界から山岳リゾート長野が発見される日が来る。

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