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旅館に「清酒の達人」 新潟淡麗のうまさ伝える

旅館で飲む酒が一層うまくなる

新潟淡麗と総称される新潟の地酒はうまい。県内全域に94の蔵元があり品質を競う。

なぜうまいのか。水がいい、米がいい、風土がいい、気候がいい、もちろん越後杜氏がいい。そしてもう一つ、うまい理由があった。新潟県には、全国で唯一の酒専門の県立研究機関「新潟県醸造試験場」があるのだ。県立の日本酒研究所あるのは新潟だけ。

同試験場は、新潟県産酒の品質向上、酒造従業員の養成、酒造用原料米(酒米)の改良などを目的に1930年に設立された。蔵元の技術指導や杜氏が一堂に会しての勉強会もある。

「うまさぎっしり新潟」の主役は、なんといっても「米、酒、魚(肴)」。かつて新潟県旅館ホテル組合青年部が新潟県から委託され、新潟観光をアピールするキャッチフレーズとして考えたキーワードで、これを「ライスボウルめぐり」や「にいがた朝ごはんプロジェクト」といった誘客につながる商品やプランへと形にしてきた。

今年から旅館ホテル組合青年部は「米、酒、魚(肴)」の最後のキーワード、酒への取り組みを開始した。地域の酒蔵と連携し、各宿で積極的に新潟淡麗のおいしさを宿泊客に訴える。

まず、新潟淡麗の扱いを深く知るところから始めようと、県内94の蔵元が加盟する新潟酒造組合とも提携。同組合が08年から実施している新潟清酒達人検定の受検を旅館ホテルに奨励している。

今年は旅館ホテルに限定した出張検定も県内3地域の10会場ですでに実施。旅館ホテルの経営者や従業員193人が検定を受け、110人が初級である「銅の達人」に合格した。

料理にあう酒、酒にあう料理。これから先、新潟の旅館で飲む新潟淡麗は一味違うものになりそうだ。

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